2022年総領事新年挨拶

令和4年1月31日
板垣総領事
 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 昨年も、新型コロナウイルス感染及びワクチン接種が日本、メキシコでも大きな関心事項でありました。それぞれの国におけるワクチン接種のペースは異なりますが、多くの世代の方々にワクチン接種が行われました。
 昨年は、感染者の減少とワクチン接種進展に伴い、一昨年に比べ制約を受けていた対面方式のイベントが衛生プロトコールに則った形で徐々に行われるようになり、対面とオンラインのハイブリッド会合も行われるようになりました。製造業に従事している工場におかれましては引き続き衛生プロトコールを遵守した上で、操業され生産活動が継続されて両国の経済に貢献されています。
  この約2年の間、医療現場の最前線で尽力されている医療従事者の皆様はもちろんのこと、職場、工場、学校、ご家庭とそれぞれの場においてご尽力されているすべての皆様に、改めて心からの敬意を表します。

 一方、昨年11月末から、メキシコにおいてもオミクロン変異株の感染者が出るなど残念な状況が続いております。本年においても新型コロナウイルスへの懸念が完全に払拭されることは難しく、産業面及び生活面である程度の影響は受けるものと思われます。新型コロナウイルスの感染をコントロールしながら、経済の再活性化を継続することも大きな課題となっていると思います。
 
 新型コロナウイルスの状況を見極めつつも、これまでの交流の基盤の上に立ち、本年は、皆様の協力も得て、日・バヒオ地域、そして日墨の交流関係、経済関係を一層強化していきたいと考えます。その意味で、国境を超えた人やモノの行き来が活性化することを願って止みません。

 当館は、在留邦人の皆様、旅行者の皆様、日本企業のお役に立てるように、各州政府の新型コロナウイルス関連情報等につき、当館ホームページや領事メールを通じて迅速かつ正確に情報提供してきました。本年も、皆様の関心の高い治安情報や本邦の水際措置などを含む新型コロナウイルス情報などきめ細かな情報提供に努めていく所存です。

 総領事館は、在留邦人、旅行者を含む日本国民の皆様の安心と安全を確保すること、日本企業の皆様へ様々な支援を行うこと、並びに日本と管轄6州の関係強化が重要な役割です。そのためには重要な各州当局との関係構築・強化に努めてまいると共に各州のニーズを踏まえた関係強化につながる活動も行っていきます。
 
 今月で当館は開館6年を迎えましたが、活動の幅を広げるとともに、更なる改善に努めたく、ご要望やご質問などがありましたら、ご連絡いただければ幸いです。

 本年の皆様の一層のご健勝とご多幸を祈念して、年頭の挨拶とさせていただきます。
 
                                              令和4年(2022年)1
                                             在レオン総領事 板垣 克巳